POINT1 ノーマライゼーション
POINT2 ソーシャルインクルージョン
POINT3 合理的配慮、意思決定支援、社会的障壁の除去
第28回 問題62
現行の障害者基本法に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 社会的障壁の除去について規定されている。
2 中央心身障害者対策協議会を置くことが規定されている。
3 市町村の行う地域生活支援事業について規定されている。
4 心身障害者本人に対する自立への努力について規定されている。
5 市町村障害者計画の策定は、市町村の判断に委ねると規定されている。
解答
1,○
2,中央心身障害者対策協議会?こんな者の存在すら不明。
3,身体障害者基本法は「理念法」であり、細かな制度の事にはふれていない。
4,「心身障害者」古い呼び方。心身障害者対策基本法の内容。
5,市町村障害者計画は義務。国の指針に基づいて策定しなければならない。
第34回 問題61
障害者基本法に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「障害者」とは、「身体障害、知的障害又は精神障害により、長期にわたり日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける者をいう」と定義されている。
2 意思疎通のための手段としての言語に手話が含まれることが明記されている。
3 都道府県は、毎年、障害者のために講じた施策の概況に関する報告書を国に提出しなければならないとされている。
4 社会モデルを踏まえた障害者の定義は、国際障害者年に向けた取組の一環として導入された。
5 障害を理由とする差別の禁止についての規定はない。
解答
1,「障害者基本法」に規定する障害者とは「障害者 身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む。)その他の心身の機能の障害(以下「障害」と総称する。)がある者であつて、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にあるものをいう」と規定されている。ポイントは「長期にわたり日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける者」これは心身障害者対策基本法の内容。
2,○ 第3条の3「全て障害者は、可能な限り、言語(手話を含む。)その他の意思疎通のための手段についての選択の機会が確保されるとともに、情報の取得又は利用のための手段についての選択の機会の拡大が図られること」とある。
3,「毎年、障害者のために講じた施策の概況に関する報告書を国に提出しなければならない」のは、政府の役割です。
4,第四条には「何人も、障害者に対して、障害を理由として、差別することその他の権利利益を侵害する行為をしてはならない」と規定されている。
まとめ
POINT1 ノーマライゼーション
障害者基本法の、第一条では、「ノーマライゼーション」の理念が書かれている。
ノーマライゼーションの理念とは「障害の有無にかかわらず等しく基本的人権を享有するかけがえのない個人として尊重されるものである」という理念である。
POINT2 ソーシャルインクルージョン
第三条一項について、一 全て障害者は、社会を構成する一員として社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会が確保されること、とされ、「ソーシャルインクルージョン」の理念が書かれている。
POINT3 合理的配慮、意思決定支援、社会的障壁の除去
第四条(差別の禁止)
何人も、障害者に対して、障害を理由として、差別することその他の権利利益を侵害する行為をしてはならない。
2 社会的障壁の除去は、それを必要としている障害者が現に存し、かつ、その実施に伴う負担が過重でないときは、それを怠ることによつて前項の規定に違反することとならないよう、その実施について必要かつ合理的な配慮がされなければならない。
3 国は、第一項の規定に違反する行為の防止に関する啓発及び知識の普及を図るため、当該行為の防止を図るために必要となる情報の収集、整理及び提供を行うものとする。
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