午前中の試験の初っ端、最初に開いた1ページ。初めて取り掛かる分野が「医学概論(旧・人体の構造と機能及び疾病)」の分野になります。今回はこの分野の攻略法をお伝えします。
「直前詰め込み動画」の利用
まず、カリスマ先生の動画に「【社会福祉士直前対策】詰め込み用動画(午前科目)」という動画があるのはご存じでしょうか?
この動画を見て頂けると話しが早いのですが、こちらの動画は試験の直前、当日、数時間前用に編集されています。37分程度の動画ですが、午前中の試験の最初の分野「人体の構造と機能及び疾病」についての動画になります。
私は、午前中の試験が始まる1時間前にこの動画を×1.5速で見ました。実際は20分程度で見れますので、20分集中して動画を見て、詰め込むだけ詰め込んで試験に挑みました。
この方法が、私には非常に効率的でした。一般的に試験直前って、参考書をペラペラしてみても、ほとんど気休めと言うか、その行動が得点につながる事が少ない様に思います。そう思うと、試験直前には試験直前用の勉強方法がある、という事を知った瞬間でした。
是非、この方法を利用して、最初のつまづきを無くす事をお勧めします。最初の躓きが無くなれば、その後の問題もリラックスして答える事ができ、日頃の力が発揮できる様になります。
10年分の過去問を分析
次は10年分の過去問を科目別に8つに分類してみました。
1,人体の各部位の構造と機能(10問)
2,ICFに関する問題(7問)
3,精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM-5)(8問)
4,リハビリテーション(4問)
5,身心の成長と発達過程(7問)
6,高齢者に多い疾病、その他の病態(15問)
7,健康に関する考え方(6問)
8,障害関係、その他の疾病(12問)
人体の各部位の構造と機能
第27回 問1 人体の構造と機能
人体の構造と機能に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,アルブミンは酸素の運搬にかかわる
2,ヘモグロビンは感染の防御にかかわる
3,平滑筋は随意的に収縮できる
4,気管は食道の後方に位置する
5,横隔膜は呼吸にかかわる
【解説】
1,アルブミンはカルシウムなどの栄養素を運搬します。
2,酸素の運搬にかかわるのはヘモグロビンです。
3,平滑筋とは、内臓筋とも呼ばれ、内臓の不随意運動をつかさどります。
4,気管は食道より前方に位置しています。なので、加齢によって飲み込む力が低下してしまうと、食塊が気管に入り、誤嚥を引き起こします。
5,○
ゴロ➡「黒い塀もある、面接参加」
グロブリン、ヘモグロビン、アルブミン
免疫細胞、酸素運搬、カルシウムなど運搬
意味➡「平滑筋は、別名・内臓筋と言う」
筋肉の種類=①骨格筋 ②心筋 ③平滑筋
骨格筋=随意筋、心筋&平滑筋=不随意筋
第28回 問2 人体の部位と疾病、病態
人体の部位と疾病、病態との関連性に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,吐血とは、気道から口腔を経て血液を排出することである。
2,上腕骨骨折は、寝たきりを引き起こしやすい。
3,対麻痺とは、左右どちらか半身に起こる麻痺である。
4,踵骨部の褥瘡は、仰臥位で起こる。
5,声帯の障害は、誤飲を引き起こす。
【解説】
1,吐血とは、消化管からの出血により、食道を通って口腔から血液を排出する事。
2,上腕骨の骨折は寝たきりに関係が薄い。高齢者の骨折としては、大腿骨頸部骨折や大転子部骨折が多い。
3,対麻痺とは左右両方に同じ様な麻痺が出る事を言う。
4,○
5,声帯と誤嚥との関係はなし
第30回 問2 人体の各器官
人体の各器官に関する次の記述のうち、解剖学的に正常なものを1つ選びなさい。
1,頸椎は12個の骨で構成される。
2,頸動脈は体表から触知できる。
3,大腸は空腸と回腸に分けられる。
4,右肺は2つの肺葉からなる。
5,胃は横隔膜の上にある。
【解説】
1,○ 頚椎は7、胸椎は12、腰椎は5
意味➡「朝7時、昼12時、夕5時」
食事の時間 頚椎7,胸椎12、腰椎5
2,TVでもお馴染み「死んでます・・・」
3,大腸は盲腸、結腸と直腸に分かれます。
小腸は空腸と回腸に分かれます。
ゴロ➡「小腸は空回り」byカリスマ
4,右肺は3つの肺葉。
ゴロ➡「右は三つ」
三尖弁、三肺葉(どちらも右に存在)
5,下にある。
第29回 問3 心臓の正常解剖
心臓の正常解剖に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,冠状動脈は大動脈起始部より分岐する。
2,右心房と右心室の間の弁を僧帽弁という。
3,上大静脈と下大静脈は左心房に開口する。
4,肺静脈の中の血液は静脈血である。
5,冠静脈洞は左心房に開口する。
【解説】最強本-P610
1,○ 絵がイメージされていないとわからないですが、心筋は大動脈の起始部から出ている左右2本の冠状動脈から栄養を受けます。
2,右は三尖弁
ゴロ➡「右は三つ」
三尖弁、三肺葉(どちらも右に存在)
3,右心房に開口する。
4,動脈血が流れる。
意味➡「静脈=心臓へ入る」
意味➡「動脈=心臓から出る」
5,左心房ではなく右心房に開口します。
第31回 問2 人体の各器官の構造と機能
人体の各器官の構造と機能に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,副交感神経は、消化管の運動を亢進する。
2,脳幹は、上部から延髄・中脳・橋の順で並んでいる。
3,大脳の側頭葉は、視覚に関わる。
4,脊髄神経は、中枢神経である。
5,三半規管は、外耳と中耳の境目に位置する。
【解説】最強本-P614
1,○
2,上部から中脳、橋、延髄と並ぶ。
ゴロ➡「脳と延髄の橋渡し」
3,大脳の側頭葉は聴覚に関わる。
4,脊髄神経は末梢神経、脊髄は中枢神経。
5,三半規管は内耳の前庭につながり体の平衡感覚を担います。
第32回 問1 人体の構造と機能
人体の構造と機能に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,視覚は、後頭葉を中枢とする。
2,腸管は、口側より、空腸、回腸、十二指腸、大腸の順序である。
3,肺でガス交換された血液は、肺動脈で心臓へと運ばれる。
4,横隔膜は、消化管の蠕動(ぜんどう)に関わる。
5,副甲状腺ホルモンは、カリウム代謝をつかさどる。
【解説】
1,○
2,十二指腸→空腸→回腸→盲腸→結腸→直腸
ゴロ➡「今日中に空海もう結構、チッ!」
3,肺でガス交換された血液は、肺静脈で心臓へ運ばれる。
4,横隔膜は呼吸に関わります。
5,副甲状腺ホルモンは、血中カルシウム濃度を維持しています。
第32回 問3 消化器の構造と機能
消化器の構造と機能に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1,唾液には、消化酵素は含まれない。
2,胃粘膜からは、強アルカリ性の消化液が分泌される。
3,膵臓(すいぞう)には、内分泌腺と外分泌腺がある。
4,小腸は、水分を吸収しない。
5,胆汁は、胆のうで作られる。
第33回 問2 心臓と血管の構造と機能
心臓と血管の構造と機能に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,肺と右心房をつなぐのは、肺静脈である。
2,左心房と左心室の間には、大動脈弁がある。
3,血液は、左心室から大動脈へと流れる。
4,上大静脈と下大静脈は、左心房に開口する。
5,血液は、大動脈から肺に流れる。
第36回 問4 目の構造と病気
目の構造と病気に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1,眼球の外層にある白目の部分は角膜である。
2,白内障は水晶体が混濁してものが見えにくくなる。
3,緑内障は眼圧が下がって視野障害を来す。
4,加齢黄斑変性症では視力は保たれる。
5,糖尿病性網膜症では失明は起こらない。
第34回 問4 骨・関節疾患及び骨折
骨・関節疾患及び骨折に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は女性より男性に多い。
2,関節リウマチでみられる手指のこわばりは夕方に多い。
3,腰部脊柱管狭窄症(きょうさくしょう)は若年者に多い疾患である。
4,大腿骨(だいたいこつ)近位部骨折は保存治療が優先される。
5,変形性関節症の中で最も多いのは、変形性膝関節症である。
国際生活機能分類(ICF)
第27回 問2 国際生活機能分類(ICF)
国際生活機能分類(ICF)の基本的考え方と概要に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,機能障害とは、個人が何らかの生活・人生場面にかかわるときに経験する難しさのことである。
2,参加とは、生活・人生場面へのかかわりのことである。
3,生活機能と障害の構成要素は、環境因子と個人因子である。
4,背景因子の構成要素は、心身機能と身体構造、活動と参加である。
5,ICFは、病気やその他の健康状態を病因論的な枠組みに立って分類したものである。
第28回 問3 国際生活機能分類(ICF)
国際生活機能分類(ICF)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,対象は、障害のある人に限られる。
2,障害を、社会環境から切り離して捉えている。
3,健康状況とは、課題や行為の個人による遂行のことである。
4,障害を機能障害、能力障害、社会的不利に分類したものである。
5,世界保健機関(WHO)により採択され、国際的に用いられている。
第31回 問3 国際生活機能分類(ICF)
国際生活機能分類(ICF)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,生活機能とは、心身機能、身体構造及び活動の三つから構成される。
2,活動は、能力と実行状況で評価される。
3,活動とは、生活や人生場面への関わりのことである。
4,個人因子には、促進因子と阻害因子がある。
5,参加制約とは、個人が活動を行うときに生じる難しさのことである。
第32回 問4 国際生活機能分類(ICF)
事例を読んで、国際生活機能分類(ICF)に基づいて分類する場合、正しいものを1つ選びなさい。
〔事例〕
Aさん(50歳、男性)は、脳出血により片麻痺(まひ)を残したが、リハビリテーションによって杖(つえ)と下肢装具を用いた自立歩行を獲得し、復職を達成した。混雑時の通勤の負担と、思うようにならない気分の落ち込みから仕事を休みがちとなったが、職場より出勤時間の調整が図られ、仕事を再開するに至った。
1,片麻痺は、「活動」に分類される。
2,歩行は、「心身機能・身体構造」に分類される。
3,歩行に用いた杖と下肢装具は、「個人因子」に分類される。
4,気分の落ち込みは、「活動」に分類される。
5,出勤時間調整の職場の配慮は、「環境因子」に分類される。
第34回 問2 国際生活機能分類(ICF)のモデルに基づく記述
事例を読んで、国際生活機能分類(ICF)のモデルに基づく記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
Aさん(40歳)は、脳性麻痺(まひ)のため、歩行訓練をしながら外出時は杖(つえ)を使用していた。しかし麻痺が進行し、電動車いすを使用するようになり、電車での通勤が困難となった。その後、駅の階段に車いす用の昇降機が設置され、電車での通勤が可能となった。
1,疾患としての脳性麻痺は、「個人因子」に分類される。
2,電動車いす使用は、「心身機能・身体構造」に分類される。
3,杖歩行が困難となった状態は、「活動制限」と表現される。
4,電車通勤が困難となった状態は、「能力障害」と表現される。
5,歩行訓練は、「環境因子」に分類される。
第35回 問2 国際生活機能分類(ICF)
国際生活機能分類(ICF)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,対象は障害のある人に限定されている。
2,「社会的不利」はICFの構成要素の一つである。
3,「活動」とは、生活・人生場面への関わりのことである。
4,仕事上の仲間は「環境因子」の一つである。
5,その人の住居は「個人因子」の一つである。
第36回 問2 国際生活機能分類(ICF)のモデル
事例を読んで、国際生活機能分類(ICF)のモデルに基づく記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
Aさん(78歳、男性)は脳梗塞を発症し左片麻痺(かたまひ)となった。室内は手すりを伝って歩いている。外出時は車いすが必要で、近隣に住む長女が車いすを押して買物に出かけている。週1回のデイサービスでのレクリエーションに参加するのを楽しみにしている。
1,年齢、性別は「心身機能」に分類される。
2,左片麻痺は「個人因子」に分類される。
3,手すりに伝って歩くことは「活動」に分類される。
4,近隣に長女が住んでいるのは「参加」に分類される。
5,デイサービスの利用は「環境因子」に分類される。
精神疾患の診断・統計マニュアルDSM-Ⅳ
第27回 問6 統合失調症の診断・DSM-Ⅳ
精神疾患の診断・統計マニュアルDSM-Ⅳに基づく統合失調症の診断に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,妄想や幻覚は、陰性症状である。
2,まとまりのない会話あるいは発語は、症状の一つである。
3,症状は、発症から2週間で消失する。
4,仕事、対人関係、自己管理などの面での機能が低下することはない。
5,原因として、乱用薬物の摂取がある。
第28回 問7 躁病エピソード(DSM−5)
精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM−5)の「躁病エピソード」に記載されている症状はどれか。正しいものを1つ選びなさい。
1,易怒的
2,睡眠過多
3,幻覚
4,疲労感
5,強迫行為
第29回 問7 精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM-5)
精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM-5)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,作成したのは世界保健機関(WHO)である。
2,精神障害を内因性、心因性という名称で分類している。
3,身体疾患の診断基準も掲載している。
4,多軸診断システムを用いている。
5,操作的診断基準によって診断する。
第30回 問6 DSM-5における統合失調症の診断について
精神疾患の診断・統計マニュアル( DSM-5 )において、「統合失調症」と診断するための5つの症状に含まれているものはどれか。正しいものを1つ選びなさい。
1,まとまりのない発語
2,観念奔逸
3,強迫行為
4,抑うつ気分
5,不眠または過眠
第31回 問7 DSM−5における「神経性やせ症/神経性無食欲症」
精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM−5)における「神経性やせ症/神経性無食欲症」の診断基準に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,はっきりと確認できるストレス因がある。
2,体重は標準体重以上である。
3,対人恐怖がある。
4,やせることに対する恐怖がある。
5,過食を生じるタイプもある。
第33回 問6 DSM-5における、自閉スペクトラム症( ASD )
次のうち、精神疾患の診断・統計マニュアル( DSM-5 )において、自閉スペクトラム症( ASD )と診断するための症状に含まれるものとして、正しいものを1つ選びなさい。
1,同一性への固執
2,精神運動制止
3,陰性症状
4,気分の高揚
5,幻覚
第34回 問6 DSM-5物質関連障害及び嗜癖性(しへきせい)障害群
次のうち、精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM-5)において、物質関連障害及び嗜癖性(しへきせい)障害群に分類されるものとして、正しいものを1つ選びなさい。
1,限局性学習症(限局性学習障害)
2,ギャンブル障害
3,神経性やせ症(神経性無食欲症)
4,強迫症(強迫性障害)
5,急性ストレス障害
第36回 問6 DSM−5発達障害「神経発達症群/神経発達障害群」
次のうち、精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM−5)において、発達障害に当たる「神経発達症群/神経発達障害群」に分類されるものとして、正しいものを1つ選びなさい。
1,神経性無食欲症
2,統合失調症
3,パニック障害
4,適応障害
5,注意欠如・多動症(ADHD)
リハビリテーション
第27回 問7 リハビリテーション
リハビリテーション全般に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,健全な身体部位は、リハビリテーションの対象ではない。
2,医学的リハビリテーションには、作業療法士は関与しない。
3,包括的リハビリテーションには、薬物療法が含まれる。
4,精神科デイケアには、理学療法士の配置が必要である。
5,内部障害は、リハビリテーションの対象ではない。
第32回 問7 リハビリテーション
近年のリハビリテーションに関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1,がんは、リハビリテーションの対象とはならない。
2,内部障害は、リハビリテーションの対象とはならない。
3,脳卒中のリハビリテーションは、急性期、回復期、生活期(維持期)に分けられる。
4,リハビリテーションは、機能回復訓練に限定される。
5,リハビリテーションを担う職種には、言語聴覚士は含まれない。
第33回 問7 リハビリテーション
リハビリテーションに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1,学校教育では行われない。
2,急性期治療を終えてから開始される。
3,補装具の処方による代償的・適応的アプローチは含まれない。
4,介護保険制度によるサービスとしては提供されない。
5,将来的な筋力低下が予想される場合の予防的アプローチが含まれる。
第34回 問7 リハビリテーション
リハビリテーションに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1,リハビリテーションに関わる専門職に管理栄養士は含まれないとされている。
2,嚥下(えんげ)障害のリハビリテーションは視能訓練士が行う。
3,障害者の就労支援はリハビリテーションに含まれないとされている。
4,フレイルはリハビリテーションの対象に含まれる。
5,先天性の障害はリハビリテーションの対象に含まれないとされている。
身心の成長と発達過程
第31回 問1 エリクソン(Erikson, E.)の発達段階
次の年齢のうち、エリクソン(Erikson, E.)の発達段階に関する理論にいう「アイデンティティ」が発達課題となる年齢として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1,3歳
2,7歳
3,15歳
4,30歳
5,50歳
第36回 問1 スキャモン(Scammon, R.)の臓器別発育曲線
成熟時の発達を100%としたスキャモン(Scammon, R.)の臓器別発育曲線に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,25歳を100%として表している図である。
2,身長など一般型はS字型カーブを示す。
3,リンパ型は12歳頃に約90%となる。
4,神経型は12歳頃に最も発達する。
5,生殖型は12歳頃に70%となる。
第28回 問1 乳幼児期にみられる標準的な発達
以下は、乳幼児期にみられる標準的な発達の特徴を示したものである。2歳前後で始まるものはどれか。最も適切なものを1つ選びなさい。
1,あやすと笑うようになる。
2,「アーアー」などの意味のない発声を始める。
3,意味のある単語を言い始める。
4,集団遊びの決まりごとを守れるようになる。
5,2語文を言い始める。
第29回 問1 身体の標準的な成長・発達
身体の標準的な成長・発達に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,器官が形成され始めるのは、受精後24週以降である。
2,体重が出生時の約2倍になるのは、出生後3~4か月である。
3,身長が出生時の約2倍になるのは、2歳前後である。
4,乳歯は、生えそろうと32本になる。
5,リンパ系組織が成長のピークとなるのは、乳幼児期である。
第30回 問1 身体の成長と発達
標準的な身体の成長と発達に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1,生後2か月までに、首がすわる。
2,生後3か月までに、座位保持ができる。
3,生後6か月までに、乳歯が生えそろう。
4,生後6か月までに、大泉門は閉鎖する。
5,生後18か月までに、一人で歩くことができる。
第35回 問1 思春期に伴う心身の変化
思春期に伴う心身の変化に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,この時期の心理的特徴として、自意識に乏しいことが特徴である。
2,女子では、初経から始まり、次いで乳房や骨盤の発育がみられる。
3,男子は、女子よりも早い時期から思春期が始まる。
4,身体の変化は緩徐な変化が多い。
5,第二次性徴という身体的な変化が始まる。
第33回 問1 人の成長と老化
人の成長と老化に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1,生後2か月では、寝返りが打てる。
2,思春期には、第一次性徴が出現する。
3,青年期の終わりは、身体の成長が最も著しい時期である。
4,20歳頃には、生殖器系の成長が最も著しくなる。
5,老年期には、収縮期血圧が上昇する。
高齢者に多い疾病、病態
第29回 問2 加齢に伴う生理機能の変化
加齢に伴う生理機能の変化に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,体重に占める水分の割合は増加する。
2,収縮期血圧と拡張期血圧の差は縮小する。
3,聴力は高周波音域から低下する。
4,肺活量は維持される。
5,流動性知能は維持される。
第34回 問1 加齢に伴う身体の変化
加齢に伴う身体の変化に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
1,肺の残気量が増加する。
2,拡張期血圧が低下する。
3,聴力は低音域から低下する。
4,下部食道括約筋の収縮力が増強する。
5,膀胱(ぼうこう)容量が増大する。
第30回 問4 高齢者に多くみられる病態
高齢者に多くみられる病態に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,脱水になると、脈拍が少なくなる。
2,老人性難聴では、低音領域から聴力が低下する。
3,甲状腺機能低下症は、浮腫の原因となる。
4,栄養過多は、褥瘡の発生要因になる。
5,葉酸が不足すると、味覚障害が生じる。
第32回 問2 高齢者の脱水
高齢者の脱水に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1,体全体の水分量は、若年者と変わらない。
2,喉の渇きを感じやすいため、脱水になりにくい。
3,1日の水分摂取量は、若年者より多い。
4,降圧利尿薬の服用は、脱水の原因にならない。
5,腎臓による水の再吸収能力が、低下している。
第30回 問7 廃用症候群
廃用症候群に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1,関節拘縮は起こりにくい。
2,筋の萎縮は起こりにくい。
3,高齢者では起こりにくい。
4,起立性低血圧が起こりやすい。
5,急性期リハビリテーションで離床を早期から行うことで起こりやすい。
第36回 問7 廃用症候群
廃用症候群に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,若年者にも生じる。
2,数日間の安静では、筋力低下は起こらない。
3,長期臥床(がしょう)により筋肉量が増加する。
4,骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は安静臥床により改善する。
5,予防することはできない。
第31回 問5 高血圧に関する事
高血圧に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,高血圧の診断基準は、収縮期(最高)血圧160mmHg以上あるいは拡張期(最低)血圧90mmHg以上である。
2,本態性高血圧(一次性高血圧)は、高血圧全体の約50%を占める。
3,続発性高血圧(二次性高血圧)の原因の第1位は、内分泌性高血圧である。
4,高血圧の合併症に脳血管障害がある。
5,血液透析の導入の原因の第1位は、高血圧性腎硬化症である。
第29回 問4 感染症
感染症に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,疥癬(かいせん)の他者への感染を予防するために、患者の使用した食器の消毒を行う。
2,結核は、空気中に浮遊する病原菌を吸入することで感染する。
3,ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は、水や食べ物を通して感染する。
4,デング熱は、マダニを介して感染する。
5,C型肝炎ウイルスの感染予防には、ワクチンが実用化されている。
第34回 問3 感染症に関する事
感染症に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,ノロウイルスの潜伏期間はおよそ14日である。
2,インフルエンザは肺炎を合併することがある。
3,肺炎はレジオネラ菌によるものが最も多い。
4,疥癬(かいせん)の原因はノミである。
5,肺結核の主な感染経路は飛沫(ひまつ)感染である。
第29回 問5 生活習慣病
生活習慣病に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,発症に生活習慣の関与が強いのは、2型糖尿病よりも1型糖尿病である。
2,アルコール摂取量は、メタボリックシンドロームの診断基準に含まれる。
3,生活習慣病の発症に、遺伝要因は関与しない。
4,喫煙は、膀胱がんの危険因子の一つである。
5,身体活動レベルの増大は、生活習慣病の発症リスクを上げる。
第27回 問4 多発性脳梗塞
多発性脳梗塞に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,アルツハイマー型認知症に特異的な病態である。
2,嚥下障害はない。
3,情動失禁はない。
4,パーキンソン症候群の原因になる。
5,振戦せん妄が認められる。
第27回 問3 糖尿病
糖尿病に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,診断には、尿糖の所見が必要である。
2,自覚症状がなければ、糖尿病と診断されない。
3,現在、糖尿病性腎症は透析導入に至る原疾患の第1位である。
4,1型糖尿病では、インスリン療法と食事療法を併用しない。
5,2型糖尿病では、インスリン療法を行わない。
第28回 問6 食中毒
食中毒に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,ノロウイルスに汚染された衣類の消毒には、アルコール消毒が有効である。
2,腸管出血性大腸菌O-157の感染予防には、食品の加熱処理が有効である。
3,黄色ブドウ球菌は、ベロ毒素を産生する。
4,食中毒の原因には、化学物質は含まれない。
5,アニサキス症は、冷凍処理では予防できない。¥
第32回 問6 脳血管性認知症の特徴的な症状
次のうち、脳血管性認知症の特徴的な症状として、適切なものを2つ選びなさい。
1,パーキンソン症状
2,まだら認知症
3,幻視
4,感情失禁
5,常同行動
第29回 問6 レビー小体型認知症
レビー小体型認知症に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1,米国人によって提唱された疾患である。
2,レビー小体は主に脊髄に蓄積する。
3,臨床診断に用いる中核的特徴にパーキンソン症状がある。
4,幻覚症状の中では幻聴が最も多い。
5,前頭側頭型認知症とも呼ばれる。
健康に関する考え方
第30回 問3 世界保健機関( WHO )の活動
世界保健機関( WHO )の活動に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,アルマ・アタ宣言では、プライマリヘルスケアの重要性が示された。
2,リハビリテーションという言葉を初めて用いた。
3,憲章前文の中で、健康とは、身体的、精神的、社会的、政治的に良好な状態であると定義した。
4,国際疾病分類であるICIDHを策定した。
5,健康寿命とは、健康上の問題で制限されることなく仕事ができる期間と定義した。
第32回 問5 アルマ・アタ宣言
1978年にWHOが採択したアルマ・アタ宣言に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,先進国と開発途上国間における人々の健康状態の不平等について言及している。
2,政府の責任についての言及はない。
3,自己決定権についての言及はない。
4,保健ニーズに対応する第一義的責任は、専門職個人にあると言及している。
5,地域、国家、その他の利用可能な資源の活用についての言及はない。
第31回 問4 健康に関する考え方
健康に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,一次予防とは、疾病の悪化を予防することである。
2,日本の特定健康診査は、メタボリックシンドロームに着目した健康診査である。
3,「健康日本21(第二次)」の基本的方向は、平均寿命の延伸である。
4,現在、日本の死因の第1位は心疾患である。
5,WHOが提唱したヘルスプロモーションは、ヘルシンキ宣言において定義された。
第33回 問3 健康の概念と健康増進
健康の概念と健康増進に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,WHOは、健康を身体的、精神的、社会的、スピリチュアルに良好な状態と定義した。
2,「健康日本21」は、一次予防を重視している。
3,健康増進法は、生活習慣病対策を含まない。
4,健康増進は、一次予防には該当しない。
5,健康寿命とは、平均寿命を超えて生存している期間をいう。
第28回 問4 日本における健康施策
日本における健康施策に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,「健康日本21」(第二次)には、アルコール摂取に関する項目は含まれていない。
2,8020運動は、乳幼児を対象としない。
3,歯周疾患検診は、健康増進法に基づき実施されている。
4,特定健康診査には、血圧測定は含まれていない。
5,特定保健指導の目的は、健康診査の受診勧奨である。
第35回 問3 疾病の予防に関する記述
次のうち、疾病の予防に関する記述として、正しいものを1つ選びなさい。
1,特定健康診査は一次予防である。
2,糖尿病予防教室は一次予防である。
3,ワクチン接種は二次予防である。
4,リハビリテーションは二次予防である。
5,胃がんの手術は三次予防である。
障害に関する事
第31回 問6 障害に関する事
障害に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,遂行機能障害は、高次脳機能障害に含まれる。
2,白血病による免疫機能障害は、身体障害者福祉法の内部障害に含まれる。
3,先天性の疾患は、聴覚障害の原因疾患に含まれない。
4,脳性麻痺は、身体障害者福祉法の肢体不自由の原因疾患に含まれない。
5,糖尿病の合併症は、視覚障害の原因疾患に含まれない。
第33回 問5 障害に関する事
障害に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
(注)「難病法」とは、「難病の患者に対する医療等に関する法律」のことである。
1,後天性免疫不全症候群による免疫機能障害は、内部障害に該当しない。
2,「難病法」で定められた指定難病患者の全てに、身体障害者手帳が交付される。
3,外傷性脳損傷による注意力の低下は、高次脳機能障害の症状の一つである。
4,一つの疾患から、複数の身体機能の障害を来すことはない。
5,糖尿病による視覚障害では、身体障害者手帳を取得できない。
第27回 問5 障害の概要
障害の概要に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1,外傷性脳損傷は、高次脳機能障害の原因の一つである。
2,失行は、リハビリテーションの対象にならない。
3,周産期障害では、知的障害を起こすことはない。
4,咀嚼や嚥下機能の障害は、身体障害者福祉法による内部障害に含まれる。
5,平衡機能障害における起立や歩行の障害は、下肢の筋力低下が原因である。
第35回 問6 感覚障害
事例を読んで、Aさんの症状として、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
Aさん(55歳)は、出勤途中に突然歩けなくなり、救急病院に運ばれた。脳梗塞と診断され、治療とリハビリテーションを受けたが、左の上下肢に運動麻痺(まひ)が残った。左足の感覚が鈍く、足が床についているかどうか分かりにくい。歩行障害があり、室内は杖(つえ)歩行又は伝い歩きをしている。呂律が回らないことがあるが、会話、読み書き、計算は可能である。食事は右手で箸を持って問題なく食べることができる。尿便意はあるが、自分でトイレに行くのが難しいため、間に合わず失禁することがある。
1,失語症
2,対麻痺
3,感覚障害
4,嚥下(えんげ)障害
5,腎臓機能障害
第36回 問3 身体障害者手帳の交付対象となる内部障害
次のうち、身体障害者手帳の交付対象となる内部障害として、正しいものを1つ選びなさい。
1,視覚障害
2,そしゃく機能障害
3,平衡機能障害
4,ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害
5,体幹機能障害
第30回 問5 肢体不自由となる疾患
肢体不自由となる疾患に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1,デュシェンヌ型筋ジストロフィーでは、呼吸困難が初発症状である。
2,筋萎縮性側索硬化症( ALS )は、運動失調を主体とする変性疾患である。
3,脊髄損傷では、排尿障害が起こりやすい。
4,分娩時の高酸素血症は、脳性麻痺の原因となる。
5,遺伝性の脊髄小脳変性症では、歩行障害は起こらない。
第33回 問4 日本におけるがん(悪性新生物)に関する
日本におけるがん(悪性新生物)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
(注)「死亡率」とは、年齢構成を基準人口で調整した「年齢調整死亡率」を指す。
1,近年において、がんは死因の第2位となっている。
2,がんと食生活は関係がない。
3,早期発見を目的とするがん検診は、がんの一次予防である。
4,近年の傾向として、胃がんの「死亡率」は低下している。
5,がんの治療は、手術療法に限られる。
第35回 問4 がん(悪性新生物)の主な部位別にみた死亡数
次のうち、2021年(令和3年)における、がん(悪性新生物)の主な部位別にみた死亡数で女性の第1位として、正しいものを1つ選びなさい。
1,大腸がん
2,胃がん
3,膵臓(すいぞう)がん
4,乳がん
5,肺がん
第34回 問5 双極性障害の躁(そう)状態
次のうち、双極性障害の躁(そう)状態に特徴的な症状として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1,体感幻覚
2,作為体験
3,日内変動
4,誇大妄想
5,思考途絶
第35回 問5 パーキンソン病の原因と症状
パーキンソン病の原因と症状に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
1,小脳の異常である。
2,脳内のドーパミンが増加して発症する。
3,安静時に震えが起こる。
4,筋固縮がみられる。
5,大股で歩行する。
第35回 問7 注意欠如・多動症(ADHD)
注意欠如・多動症(ADHD)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1,学童期の有病率はおよそ20%とされている。
2,多動性の症状は、青年期及び成人期には改善することが多い。
3,学校での症状が主であり、家庭では症状がみられないことが多い。
4,精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM−5)では、4歳以前に症状があることを診断基準としている。
5,治療としては、薬物療法が第一選択となることが多い。
第36回 問5 自閉スペクトラム症(ASD)
自閉スペクトラム症(ASD)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1,成人になってから発症する。
2,こだわりは強くない。
3,幻覚がみられる。
4,常同的な行動は認められない。
5,相手の気持ちを理解することが苦手である。
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