第7回オンラインスクールの復習です。
まずは、いきなりですが、下の図の「オペラント条件づけの法則4パターン」の式で理論が説明ができます。
その上で、第7回のオンラインスクールで取り上げた問題を解いてみます。
第30回 問題9
次の記述のうち、オペラント条件づけにおける正の強化の事例として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1,いたずらをしている子どものゲーム機を取り上げたら、いたずらをやめた。
2,宿題をやってくるたびに褒めていたら、宿題を忘れずにやってくるようになった。
3,授業中、勝手に話をしていた生徒を叱ったら、私語がなくなった。
4,好きな曲が流れているテレビCMの商品に好感を持つようになった。
5,デイサービスで嫌な思いをした高齢者が、デイサービスを休むようになった。
【解説】
1,いたずらをしている子どものゲーム機を取り上げたら、いたずらをやめた。
まずは、最終的に行動が「増えた(+)」のか?「減った(ー)」のか?を考えます。
「いたずらをやめた」とあるので→「減った(ー)」と判断でき、→「弱化(罰)」の例となります。「弱化(罰)」のパターンは、下記2パターンのみ。
再度、選択肢を見ます。
1,いたずらをしている子どものゲーム機を取り上げたら、いたずらをやめた。
ここで「ゲーム機を取り上げた」という「刺激」に着目して、無くなるのだから「消失(ー)」ですね。
なので、②の負の弱化となります。
次の選択肢を見ましょう。
2,宿題をやってくるたびに褒めていたら、宿題を忘れずにやってくるようになった。
さっきと同じ様に、最終的に行動はどうなったか?→「やってくるようになった」→「増えた(+)」と理解する事ができるので、→「強化」のパターンである事が分かります。
この「強化」のパターンも、下記2パターンのみで説明できます。
次は「刺激」に着目して、選択肢を見ると
2,宿題をやってくるたびに褒めていたら、宿題を忘れずにやってくるようになった。
「(何度も)褒めていたら」とあるので、これは「出現(+)」で良い刺激が加えられています。
ですので、下記の「①正の強化」になります。
さらに次の選択肢も見てみます。
3,授業中、勝手に話をしていた生徒を叱ったら、私語がなくなった。
まずは、結果から「私語がなくなった」→「弱化(罰)」の例です。
「弱化(罰)」のパターンも2つ…
さらに「刺激」としては「叱ったら」とあります。
ここでの注意は「刺激」をポジティブかネガティブかで判断しない事。一見「叱る」はマイナスイメージですが、ここでは「刺激を加えた」ので「嫌な刺激が出現(+)した」ととり「正の弱化(罰)」になります。
4,好きな曲が流れているテレビCMの商品に好感を持つようになった。
これは、オペラント条件づけでなはレスポンデント条件づけに近い。
最後に
5,デイサービスで嫌な思いをした高齢者が、デイサービスを休むようになった。
選択肢の最後、デイサービスを「休むようになった」は頻度が少なくなった事で、これも「弱化(罰)」にあたる例です。あとは、下記どちらであるか。
選択肢前文「デイサービスで嫌な思いをした」とあり「嫌な思い」もネガティブな単語ですが「嫌な思いの刺激が加えられた」と解釈します。ですので、刺激は「出現(+)」となり「③正の弱化」となります。
以上です。下記にこれまでの詳しい記事ありますので、参考にしてみて下さい。
↓これまでの「オペラント条件づけ」の記事はこちら
「オペラント条件づけ《必勝理解》」
「オペラント条件づけ《これで卒業》」
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