そろそろ気持ちも落ち着いてきた頃でしょうか?
この時期、社会福祉士になる方も、なりたい方も、必ず試験の振り返りをしてほしいと思います。
まず、最初に言いたい事は、一般的にSNS等で発信されている、悪評に一喜一憂する事だけはやめて下さい、という事です。最近、よく目にするのが「合格点がどうの」とか「難し過ぎる」、「選択肢がへん」「時間なさすぎ」「去年と違う」などなど。
こんな、悪い評価に流されてしまう危険性も出て来たので、皆さんにお伝えしたいと思いました。最初は、私もこういった悪評に流されそうになりましたが、少し冷静になる事で、立ち直りました。
ですので、これからなる方も、なりたい方も一緒です。カリスマ生として、胸を張って、これまで学んだ知識を、次に活かす事に集中して振り返ってみてほしいと思います。
第37回試験は確かに、選択肢は難しかった。聞いた事もないキーワードや、事例が沢山ありました。これらの問題に対処するためには、高度なアセスメント力や、即時的な判断能力、問題の本質を見抜く力などが必要と感じました。
これを、単に「問題が難し過ぎ」などで簡単に理解して流して終わらないで下さい。
今、福祉の現場は、多くの問題が絡み合い、多種多様で困難な問題を抱えるクライエントが、生まれたその日から、死に至る直前まで、本当に沢山います。これまでの福祉八法などでは対応しきれない問題で現場はあふれています。知識として学習されてきた事ですので、今さら細々言うつもりはありませんが、やはりマンパワーの不足や、制度の狭間に落ちるという問題に世代を超えて直面しています。
ソーシャルワーカーの仕事も、多種多様な問題に直面する事でしょう。
第37回の試験では、どんな職場で、どんな窓口で、どんな複雑な問題を抱えるクライエントに関わったとしても、色々なアプローチの手法や社会資源、他機関との連携などを活用しなが、問題に対処していけるか? という力が試されました。
また、複雑な社会保障の制度をつなぎわせる事で、経済的な問題を抱えるクライエントを自分の意思で自立できる様なアプローチが見いだせるか? ソーシャルワークの基本的な知識をしっかり身に付けて理解できているか?なども評価されました。
しかし、この問題の裏にある解答とは、そういった社会問題を解決しなければならない、解決してほしい、現場で実践してほしい、社会資源を開発してほしい、困った方々に支援の手を伸ばしてほしい・・・そういった、国が求める支援者が必要なんです、という事です。
また、不足するマンパワーの問題は深刻で、一人でも多くの社会福祉を担う方々の力を必要としています。「合格率が高い」とかも目にしますが、当たり前だろ?って思います。これからなる方も、なりたい方も、国が必要性を認めているのです。
そこを忘れない為に、これからも一緒に学習していきませんか・・・
第37回試験を振り返る

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