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社会福祉士 基礎研修1

受験に役立つ勉強

社会福祉士の役割を考える

 まずは、自身がこの年齢に際して、生涯研修制度のスタートラインに立った事に新進気鋭の気概を感じており、これから始まる社会福祉士としての活動に心が躍る気持ちを持っている。これまでの職務上では、困難を抱える対象者に対し、直接的な支援を中心に行ってきたが、今後はマクロな視点に立つ事で新たな責任の所在が明らかになるだろうと思う。また、これまではスーパーバイジーの立場で活動する事が多かったが、今後はスーパーバイザーとしての役割も必要になってくると思われる。そう考えると、本当に身の引き締まる思いで現在の研修過程を進めている。
 自身がこれから社会福祉士として自己研鑽するに当たっては、社会福祉士の倫理綱領・行動規範を熟知し、これに乗っ取った援助や活動を行う事が大切であると考える。また、社会福祉士として援助を展開するに当たり、個人的な対象者への活動にならない様、同じソーシャルワーカーと日々コミュニケーションをとり、互いに自己研鑽し合いながら、倫理綱領と行動規範にそって活動する必要があり、あくまでもその第一歩に着手したところである事も冷静に理解し、これから多くのソーシャルワークの実践経験を重ねて学びを進めて行きたいと思う。
 これからの具体的な自己研鑽の為の研修計画を立案するには、まずはこの基礎研修Ⅰを終了し、ソーシャルワーカーとしての基礎的事項を十分に理解した上で、生涯研修制度を活用して社会福祉士としての資質の向上を図りたいと思う。具体的には、社会福祉士としての専門性が何であるか、また社会福祉士としての倫理綱領と行動規範をしっかり身に付けたい。次に基礎研修Ⅱにおいて、自立支援や意思決定支援など、実際の事例に触れ、実践の為のアプローチの手法を学びたいと思う。更に利用者を取り巻く社会資源の活用や、ソーシャルキャピタルなどにも着目し、ソーシャルワークの実際の展開過程を学びたい。これらの基礎的アプローチの方法を理解する事で、この後のスーパービジョンの展開や、相談支援従事者やケアマネージャーなどの支援者に対し後方支援を行える様になりたいと思う。昨今の障害者や高齢者を取り巻く権利擁護制度などの理解も含め、成年後見制度などの権利擁護事業や、複雑な社会的課題を抱える対象者へも果敢に支援の手が伸ばせる様な社会福祉士でありたいと思う。基礎研修Ⅲでは、社会福祉についてマクロ的な視野をもち、地域課題の提案や解決策、また福祉サービスの開拓など、自らが社会資源の一員と捉え知識と経験を重ねる事で、困難を抱える対象者の支援ができる様に努力したいと思う。そして基礎研修期間の3年間を利用して、自らの社会福祉士としての資質の向上を図り、これまでの人生で培って来た知識や経験を活用し、対象者や家族のみではなく、支援者や法人、一般企業などにおいてソーシャルワーカーのグローバル定義を展開したいと思います。

社会福祉士としての専門性について考える

 私がソーシャルワーカーとして一番に大切にしたい事は、人間の尊厳や人権の擁護、更にはクライエントの権利侵害の廃止である。これは、これまで実際にクライエントに関わる中で感じて来た事に起因するが、様々な場面で権利の侵害が起こり得る環境が見られる為である。例えば高齢者介護の現場では、人員不足が慢性化し十分な教育を受けずに介護者の一人として働く支援者において、対象者への理解不足から発生するスピーチロックや、障害者支援における活動や参加の抑制、または意思決定支援についての対応の不十分さを日々感じる事がある為である。また、こういった社会的弱者に対する権利擁護は、倫理綱領の社会正義にも関係する事で、差別や貧困、抑圧や排除などが起こる環境をたえず見守って行きたいと思う。その中で、私が着手したい支援として、支援者に対する専門的な後方支援が上げられる。これは複雑多様化する社会環境の中でクライエントを支援する全ての支援者に対し、バーンアウトする事なく、継続して支援が提供される様、社会福祉士の専門性を発揮して、アドバイスや直接的なOJTを実施したいと思う。
 二つ目は、多様性の尊重として社会的孤立を解消し、誰もが社会参加や社会活動が自由に行える社会を目指す事で、LGBTQや障害による偏見や差別、合理的配慮においても、人々が認め合い、助け合いながら、ソーシャルインクルージョンが推進される様、様々な活動を通して、啓発して行きたいと思う。その為には、自分自身を自己管理する能力を養い、複雑な課題を抱える対象者の支援などに関わった場合であっても適切な支援が提供できる様、日々研鑽する必要があると考えられ、私が社会福祉士として日々研鑽している姿が社会全体に認められる様、努力を惜しまない姿勢が大切である。
 その他、青少年を取り巻く環境の改善や安全の確保、あらゆる状況で起こる権利の侵害やハラスメントに対しても、果敢に立ち向かい差別的な行動の抑制と虐待の廃止と防止に努め、また認知症高齢者を取り巻く環境においては、どの様な症状であっても人間らしい生活や関わりが持てる様、周辺環境の整備とそれを取り巻く環境すべてにおいて、適切な理解が浸透する様、意識の改善や学びの場を提供し、共に支え合いながら生活できる社会を目指したいと思う。
 最後に、自分自身の大きな目標として、質の高いソ―シャルワーカーを輩出する事を上げる。これは、日々の業務や活動において、ソーシャルワーカーへの教育や学習機会の確保といった支援活動に力を入れ、社会全体がその資質の向上を目指して活発に協議できる社会を目指したい。これはクライエントの最大の利益と権利を擁護し、また我々ソーシャルワーカーの専門職としての存在を明確化するものであり、ソーシャルワークのグローバル定義の展開に繋がる活動と言える。

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